アンフォラと卵型のコンクリートタンクで熟成。
やや青みがかった淡い黄色。カリンやメロン、ピーチティーを想わせる果実香に火打ち石など鉱物的な香りが綺麗におり交ざる。
味わいはすりおろしリンゴの様な爽やかな酸と豊かなミネラル、凝縮した旨みが一体となり、奥行き感のある素晴らしい仕上がり。
丸みを帯びた液体は、ほんのりとビターな風味をともない、長い余韻が全 体を上品にまとめている。
満足度の高いとても上質な1本。樽を使った以前の造りとは全く違う様で奥には共通の個性を感じる、ジルの醸造スキルの高さを感じる1本。
ブドウ品種:グルナッシュグリ、マカブー
【Gilles Troullier ジル トゥルイエ】
ローヌ地方に生まれ、ローヌの有名ドメーヌでキャリアをスタートさせたジルは現在、ルーション地方エスタジェルにカーブを構える。
シラーを中心にグルナッシュ、マカブー、ヤドネールプルートを異なる土壌で栽培。発酵はコンクリートタンクと少しのステンレスタンク、殆どのキュベをバリックで熟成させる。
決して早くは無い収穫 ( 最近のナチュラル系生産者の収穫は酸と軽さを求めて年々早くなっている ) と樽香、整ったキャラクターから、彼のワインを「クラシックだ」という生産者もいる。
もちろんヴィンテージにもよるが、彼がブドウの熟度と酸、エレガンスの両立を求めている事は飲めばすぐにわかる。
果たして自然派ワイン界における「クラシック」とは一体なんだろうか。「薄旨」「ヴァン ド ソアフ」だけが優れたワインではない。
今、多くの生産者がその先を探している。彼もその 1 人である事に疑いはない。