早く摘まずに熟したバルベーラにスラリーナの酸味が加わって、90年代の偉大なバルベーラの雰囲気を思い出させます。
これだけ熟しているのに、ピュアで綺麗なのは彼等の仕事が正確で丁寧だからこそ。
ブドウ品種:80%Barbera, 20%Bonarda, Slarina, Freisa
【Cascina Roera カッシーナ・ロエラ】
2002 年にモンフェッラートのコスティリオーネ・ダスティに設立されたカッシーナ・ロエラ。
一気に名声を高め、今では、この地域を代表する造り手となっています。設立者はクラウディオ・ロッソとピエロ・ネッビオーロ。ワインを造る為に生まれたような名前の 2 人ですね。
1985 年から実家のカンティーナで働いていたクラウディオ。実家は、この地域で初めて栽培からボトリングまで行った先駆者的存在。ピエロも同じくバルバレスコの葡萄栽培農家に生まれました。友人だった 2 人は品質重視で協力する事を決意します。
お互いの畑を合わせて 4.5ha。醸造所は一部、外装、内装を修復しますが、伝統的大樽は残し、小さなセメントタンクを導入します。葡萄畑の脇にあり、収穫と同時に圧搾できる最高の立地です。
彼等がワイン造りを学んだのが、ご近所だったカーゼ・コリーニの故ロレンツォ博士でした。バルベーラの特性、自然農法、そして収穫のタイミング。発酵の理解、発酵不良時の対応等々、直接学んでいきました。ロレンツォが教科書でした。
ロレンツォが亡くなった今、経験値を積んだ彼等は 1 人になったロレンツォの息子、グイドの畑仕事、収穫作業を助け、グイドが醸造しきれない葡萄を買い取り、ヴィノ・ロッソ・ラ・ロエラにアッサンブラージュしています。彼等なりの恩返しなのです。
【栽培醸造】
西向き斜面の畑。10月前半に収穫。
コンクリートタンクで野生酵母のみで発酵。60日間以上の長いマセラシオン後、コンクリートタンクで10ヶ月以上の熟成。
酸度を得て、アルコール度数を下げる為にスラリーナ等をアッサンブラージュしている。